太陽発電

2010年10月1日金曜日

orchestral music


昨日はヨーロッパ最後の公演、フリードリヒスハーフェン。飛行船で有名なツェッペリンの街です。ボーデン湖のほとりにあり静かなたたずまいの街ですが、本番は熱狂的なお客様に埋め尽くされて大盛況、嬉しい時間を過ごすことができました。公演後はレセプション、街のorchestral music団の方との交流や音楽家との交流などお友達が沢山作ってきました♪そう、やっと写真を一枚撮れました、作曲家真島俊夫さんとのツーショット、いつお会いしてもジェントルマンです☆

このコンサート、実はピアニスト Andra's Schiff のチクルス最初のコンサートだったのだが
シフは病気のためキャンセル。
(ついでだが、私はブダペスト祝祭orchestral music団+イヴァン・フィッシャーに釣られたので
 ピアニストは別に誰でも良かった。シフ・ファンの方、すみません)

プログラムに挟まれた紙には
「指揮者のイヴァン・フィッシャーの強い要望で」と書かれた
デヤン・ラツィックがピアニストとして出演。

(「強い要望で」とか強調されちゃうと、何かウラがあるのか、と疑ってしまうが・・・)

1977年生まれ、ピアノ以外にも楽器をこなし、作曲までするという神童。
既に、同オーケストラと同じ曲をコンサートで弾いた事がある、という理由らしい。

さて、そのブラームスのピアノ協奏曲1番。
有名な2番に比べれば演奏される回数も少ないし
オーケストレーションも多少荒い部分があるが、私は好き (*^^*)

が・・・

好きな曲は「耳逆らい」がある。
   それに、私、所詮はシロウトだし。

低弦がとても響く(コントラバスが後方正面に8本、しかも対向配置)のはともかく
ゆっくり目のリズムで
何と言うか、あの、その、とっても

  ウエット (爆)

以前に同じorchestral と指揮者で、ブラームスの交響曲を聴いた時も思ったのだが
良い悪いの評価はナシで、好みの問題として
とっても「(ヨーロッパ的)演歌調」だなぁ、という感じが今回もする。

低音が響くのに、バイオリンを中心とした高音が薄い感じで
ブラームスが、ぶち切れに聴こえてくるのだ。
もちろん、各楽器を均等に鳴らしていて解析度が高いのだが
それが、荒いオーケストレーションを反って目立たせてしまっている。

ラツィックのピアノはクリアで丁寧で、そりゃ天才的に上手。
ゆっくり目のリズムで、細かい部分まで手を抜かずに歌わせて
リズミックに弾むところは、力強く弾ませる・・・・のだが

何だか、これ、(私のイメージの)ブラームスと違う!!!

      良いんです、主観ですから(開き直り)

何でだろう?と思っていたら、第2楽章でハッと思った。

    ・・・ これ、ショパンじゃないの???

ピアノ・ピアニッシモの表現が、もろにショパン。
     で、弾むところが、ラフマニノフになってる。

             はい、意味不明発言ですから、無視してクダサイ。

という事で、前半は
「巧いんだけど、何か、合わない・・・」というモヤモヤした気分。

ところが後半のバルトークになって、ひっくり返った。

「オーケストラのための協奏曲」が、す・ご・い!!!!

コントラバス後方正面の対向配置って、このためだったのね?!(・_・ゞ-☆
低弦の美しさに支えられて
前半では「薄く」しか聴こえなかったバイオリンのピアニッシモが
背中がゾクゾクして、身体の中心に、コソコソッと忍び込んでくる感じ。

ソロも上手い。
特にトランペットの巧さは感涙モノである。素晴らしい!!!!

ビオラだけのアンサンブルの部分の、あの哀切な手触りが
繰り返し部分で、またニュアンスが変わって伝わってきて
思わず、涙ぐみそうになった。

バイオリンの対向位置で演奏される事によって
第一バイオリンと第二バイオリンの掛け合いも、立体的に耳に届く。

一つ一つの部分を絶対に疎かにせず
細かい部分まで、しっかり神経が行き届いて
バルトークの最後の作品を、陰と陽を、くっきり浮かばせて
多少ウエットな部分が、しっくりとバルトークの精神に合って

    うわ~、感激 (┯_┯) ウルルルルル

各楽器の音が明確に伝わってきて
曲の面白さと同時に、バルトーク晩年の「やりきれない思い」が
ウィーンと(例のウインナー・ワルツの断片)ハンガリーの文化背景を
しっかり踏まえた上で、聴衆にグイグイと迫ってくる。

   ああ、こういう演奏、聴きたかったの!!!!

もちろん、ハンガリーのorchestral でハンガリーの指揮者、という偏見はあると思うが
でも、あんなに、バルトークの音楽の面白さと音楽性
加えて作曲家の人間性や、あの時代の背景を感じさせる演奏
なかなか、お目に(お耳に?)かかれるモノじゃない。

アンコールでヨハン・シュトラウスのギャロップを1曲。
昨年もヨハン・シュトラウスをアンコールで演奏したよね、このオーケストラ(笑)
  いやん、オチャメなオーケストラだわん。

こういうのを聴くと
ハンガリーとオーストリアって、民族は違うけれど
(一応、ゲルマンとマジャールだ)
同じ文化圏で、同じ歴史を共有して来たのだなぁ、という事がよくわかる。

今週1回きりのコンサートだが
こういうステキな体験が出来るから、やっぱりナマって止められない

青葉フィルハーモニーorchestral music団は、東急田園都市線・青葉台を拠点に活動しているアマチュアorchestral です。音楽を楽しむことを最大の目標に、とてもアットホームな雰囲気の中、ベテランから初心者まで演奏を楽しんでいます。
年1回の演奏会(海の日)を中心に活動しています。

基本的には楽器経験者の方を募集していますが、入団に際してオーディションなどは行っておりません。
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