2010年10月28日木曜日
Double Fantasy
去年のリマスター盤に続いて、今年もビートルズ周辺はリリースラッシュが続きます。
ビートルズの赤盤・青版のリマスター、ジョンのリマスター・ボックス・ベスト盤、ポールの『バンド・オン・ザ・ラン』のデラックスエディション、ジョージのワーナー時代のアルバムの再発、リンゴのライブ盤にバッドフィンガーなどアップルアーティストの再発も絡んできて、ビートルズマニアの皆さんは財布と睨めっこしながら何を買おうかと悩んでいる(楽しんでいる?)のではないでしょうか。
僕も悩みながら何を買おうかと考えたのですがお財布と相談した結果、今回のジョンの再発では『Double Fantasyダブル・ファンタジー』の新装盤のみ買うことにしました。
正直、初の純粋なリマスター音源の収められた『SIGNATURE BOX』は買おうかどうか悩んだというか、今も悩んでいるのですがオフィシャルの音源がコンプリートでないことが引っかかって今のところ購入に踏み切れていません。
ということで今日紹介するのは『Double Fantasy Stripped Down』です。
レノン作の佳曲。此の楽曲は、アルバム「RUBBER SOUL」セッションの最終日(1965年11月11日)に録音されました。締め切りギリギリだった其の日に、ビートルズはポール作の「YOU WON'T SEE ME」と此の楽曲をレコーディングするのですけど、ジョンもポールも徹夜で捏ち上げた新曲だったのです。其れで、此のクオリティーには驚かされます。両曲ともに、たったの2テイクで決めてしまったのですよ。
追い詰められたジョン・レノンの恐ろしさが分る名曲ですが、そんな切羽詰まった状況でもビートルズは遊びます。哀愁を帯びたシリアスな歌が展開するのに、サビになると♪tit tit tit tit♪とコーラスが入ります。実に効果的なコーラスなのですけど、よーするに♪おっぱい、おっぱい、おっぱい、おっぱい♪と歌っているわけですよ。どんなに「アノコはクールだぜ」なんぞと云ってもですね、結局は「おっぱい」かよ?ってオチなのです。ジョンが息を吸い込む音もわざと目立つ様に録音されていますけど、丸っきりマリファナでもやってたんじゃまいか?と思わせます。
此れだけ堂々とやらかしていたのに、ジョージ・マーティンは「彼等がドラッグをやっていたなんて、全く知らなかったよ。もし気付いていたなら、私がヤメさせた」なんぞと語っております。黙認していたに決まっているのに、絶対に認めないんだから在る意味大したもんですよ。そりゃ、ビートルズも信頼するわけだ。
ジョンは後に「GIRL は、結局、ヨーコだった」などと発言していますけど、そんなもんは後付けです。また、遺作になってしまった「Double Fantasyダブル・ファンタジー」に収録された名曲「WOMAN」を「GIRL」の続編だとも云ってますが、何だかよく分かりません。作品ってのは、発表されてしまったなら「作者の意図」とは関係なくなってしまうのです。少なくともあたくしは、「GIRL」や「WOMAN」を聴いて小野洋子さんを想起した事は壱度も在りません。
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