太陽発電

2010年9月29日水曜日

jazz piano



さて、jazz piano
例によって演奏はグダグダなので置いといて、これから独学するのに改めて何点か注意されたのでメモ。

・左手の脱力。手の重さでひくイメージ。コードを四分音符で四拍弾くような練習が有効。
・右手メロディは棒読みにしない。装飾音の項を参考に工夫して。
・コードにすぐ反応できるように。コードを覚えるというより、度数の感覚を身につけるのが大事。

今回は一区切ってことで、いつもより丁寧に弱点の取り組み方を説明してくれた気がする。
前の先生のレッスンが急に休みになった年明けは、独学しようにもモチベーション上がらなくて大変だったけど、今度はやることの具体的なイメージがあるので多分大丈夫、と思いたい。

 さて、jazz pianoの奏法の基本を習いました。それは「鍵盤を叩く時、決して指は動かさない。腕の力で鍵盤を叩く事」 これはクラシックのピアノとは違う奏法ですね。とにかくジャズでは、jazz pianoは打楽器のようです。

 そのためには、まずはjazz pianoを叩くための筋肉を養わないといけないので、メトロノームを鳴らしたまま(速度は120が標準だけれど、その人のできる一番早い速度で結構だそうです)、それに合わせて、同じ音をピアノを弾いていくという練習が必要なんだそうです。それも黒鍵を。毎日五分でもいいからこれをやると指がだいぶ強くなるそうです。最初は各指一本ずつ、まずは片手の五本を。次は両手で同じ動きを同時に、次は両手の動きを半拍ずらしてやってみる。最後はそれを倍速でやってみる…。指一本ずつが終わったら、今度は同じことをコードでやってみる。12の調を全部やってみる。確かに五分もあれば終わりますが…結構、シンドイです。

 結局、jazz pianoは、筋力と集中力です。あ、別にjazz pianoに限らず、歌でも、フルートでも、ヴァイオリンでも同じことか。

 それと、jazz pianoは楽器としては、反応が遅い方の楽器なので、音楽に対して、常に早めのタイミングでアクションを起していかないと、ドンドン音楽が遅れてしまうので、そこを注意するように言われました。反応が遅い…と言っても、1/100秒程度の時間なんですが、メカ部分が多いために、鍵盤を叩いてから音が鳴るまでに、多少の時間がかかるのです。そこを計算して演奏しないといけません。

 歌もフルートもヴァイオリンもギターも…私のやってきた楽器はいずれも反応が早い楽器(チャイナ娘は反応の遅いフルートでした:笑)ばかりなので、なんとなくjazz pianoに感じていた違和感って、これだったのかもしれない。納得です。

 さて、休憩後は、曲がガーシュウィンの「Summertime」に変わりました。この曲のコード進行は…

 Am/Am/Am/Am//Dm/Dm/E7/E7//Am/Am/Am/Am//C/D/Am/(E7)//

 …です。これをまずは暗譜します。で、演奏なんですが、この曲は“モダンジャズ”なので、このコード進行のまま演奏してはいけないのです。

 と言うのも、コードにテンションノートを付け加えて演奏しないと、モダンジャズとして、さまになりません。テンションノートとは…9thの事です。つまり、Amと書いてあっても、実際の演奏ではAm9にして演奏するわけです。同様にDmをDm9に、CをC9に、DをD9にします。ただし、E7は E9ではなく、E-9にします。ここがちょっとしたポイントですね。これはEの9thであるF#は、Amのスケールにない音なので、9thのF#を-9の Fに置き換えることで、調性の統一をしているわけです。

 で、9thですが、実際の演奏では、9thではなく、右手のルート音をはぶいて、代わりに2ndを加える事で演奏します。つまり、Amならば、左手がAで、右手がACEの三音を弾くことでAmを鳴らしますが、これを、左手がAで、右手をBCEとして、ルート音であるAをはぶき、2ndであるB(英米式)を加えることで、Am9を実現するわけです。これでルート音のダブりが避けられるし、なによりも「(移動ドで)ドミソ」から脱却することを意味します。この、すべての和音にテンションノート(9th)を付け加えると、サウンドがグッとジャジーになります。

 このやり方は、かなりの応用が聞きまして、講師演奏で「アゲイン」と「枯葉」を9thコードでやっていただきましたが、普通のコード進行ではなく、9thコードで演奏すると、かなりかっこ良い演奏になります。

 また、ソロを取る時も、9th(2nd)を加えることで、ソロの幅も広がります。だって、移動ドで言えば、ドレミソシの音が使えるんだよ。いや、逆に言えば、ファとラに気をつければ良い訳だし、気をつけるべきファとラだって、経過音的に扱えば、普通に、スケールでアドリブができるわけで、それってややこしいこと無しになるわけじゃないですか。

 そして、コードにテンションを加え、さらにリズムもジャジーにする(三連符のリズムを入れる)と、もっと雰囲気がよくなります。

 この曲もjazz pianoでバッキングをやったり、フルートでアドリブをやったりと、いっぱい遊んでもらいました。

 jazz piano講座、次回が楽しみでが、あまりピアノのレベルが上がっていくと、ついて行かれなくなるので、それだけが心配です。

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